ひるぜんジャージーランド ビジターセンターの裏手に広がる広大な育成牧場。
放牧期間、ジャージー牛たちは育成牧場でのびのびと草を食べ、蒜山の自然に囲まれてのんびりと過ごしています。
ジャージー牛たちのゆったりとした佇まいを見ていると、ゆった~り、のんび~り、平和な気持ちにさせてくれるから不思議。
家族や友だちと和気あいあいとと楽しみたいとき
恋人とゆるやかな時間を過ごしたいとき
仕事で疲れて癒されたいとき
なんとなくボーっと無心になりたいとき
どんな時もジャージー牛たちはいつもと変わらぬゆるさで迎えてくれます。
ジャージー牛の育成牧場は、上蒜山(標高1,200m)の裾野にあり、標高550~650m間に40haの敷地面積があります。このうち、牛が食べる牧草 を栽培している草地は37ha。雪解けとともに牧草がのびはじめ、4月末頃に放牧を開始し、初雪が舞うころの11月初旬まで行います。この期間の放牧で、ジャージー牛たちは足腰の強い健康な牛に育つのです。
牧草の収穫は最も大事な仕事。
5月下旬から始まり秋までに3回刈り取りをして、ロールサイレージ(漬物みたいなもの)にし、年中、牛に与えられる様に貯蔵します。
牧草の収穫はその年の天候によって大きく左右されますが、良質な牧草を収穫するために土壌・粗飼料分析を行って、土づくり・草づくり・牛づくりを基本に牧場を運営しています。
蒜山酪農育成牧場では現在約400頭のジャージー種(交雑種を含む)を飼育をしています。
このうち、約300頭がジャージー牛肉用(オスの去勢・メス・交雑種)で、約100頭が搾乳素牛(将来乳を搾るメス牛)です。このジャージー牛たちは蒜山酪農農業協同組合員の牧場で産まれた生後2~3週令前後の仔牛で、ここではその仔牛を引き取って飼育しています。
ジャージー種は、粗飼料(牧草)を消化吸収する能力が高く、非常に行動的で採食が旺盛です。行動的ではありますが温順で愛きょうのある姿は、私たちの疲れた身体・心を癒してくれます。